研究向上講座を行いました(速報)。

2022年6月11日(土)に岐阜大学において、岐阜県高文連自然科学部会と、岐阜大学共催の行事として研究向上講座を行いました。2年間、新型コロナウイルスによる自粛などにより、開催できずにいましたが、なんとか今年は予定通りに行うことができました。生徒からのアンケートについては、また後で載せたいと思います。

講義内容 地震工学を学ぶ研究者として伝えたいこと

岐阜大学工学部社会基盤工学科教授 能島暢呂先生

研究向上講座は、最新の研究内容などを大学の先生から直接講義してもらうとともに、研究に向かう姿勢や方法などいろいろな面から研究する力を向上させることを目的として行っています。

今年は、岐阜大学の多目的ホールにおいて13:00~16:30の時間で行いました。生徒と教員併せて100名ほどの参加となりました。途中で激しい雷雨などもありましたが、みな真剣に先生の話を聞いていました。

地震で様々な被害が起こるが、そのハザードマップの話や近い将来に起こるだろう大地震の評価や地震が起きたときにのライフラインの被害やその予測など、今日本の各所で頻繁に地震が起きていることから、高校生も真剣に話を聞いていました。さらに、講義後の質問コーナーでも多くの質問が寄せられ、また休憩時間などでも積極的に質問する姿が見られました。

 講義後は、各部活動の紹介の時間で、各学校とも工夫を凝らして自分たちの活動の様子を他の学校の人たちに伝えようとする姿が見られました。

 やはり、このような行事は対面でやることが一番であると感じました。また11月には研究発表会、8月には自然観察会、2月にはまだ未定ですが、毎年高校生サイエンスフェスティバルが行われます。また多くの部員に参加してほしいと思います。

2022年 研究向上講座を行います。

新型コロナウイルスによる自粛などで、2年間延期、延期となっていましたが、なんとか今年はできそうです。各顧問の先生方には、要項などを配信させてもらいましたのでよろしくお願いします。

要項の中で、生徒交流会が入っていましたが、密になることもあり交流会自体は行わず、代わりに部活紹介を工夫してやっていただけたらと考えています。自分たちの活動場所の写真ややっていることの少し詳しい紹介などをしてもらえるとありがたいです。よろしくお願いします。

2021年度研究向上講座について

 6月13日(日)に予定していた研究向上講座については、新型コロナによる岐阜県のまん延防止措置および岐阜市独自の非常事態宣言が6月20日まで延長されたため、使用を予定していた岐阜市の施設が使用禁止となったことなどにより、中止とします。

 これにより、2年連続の延期になる可能性もありますが、場合によってはオンラインでの開催ができないかと現在検討中です。楽しみにされていた方々にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

第1回部顧問会議を開きます。

日時:5月21日(金) 14:00~16:30

方法:オンライン会議(microsoft teams)で行います。

内容1:昨年度の活動および今年度の活動について

内容2:今年度の役員について(2024年の全国ぎふ総文に向けての組織の確立)

内容3:今年の研究向上講座及び夏の自然観察会について

 特に、2024年の全国総合文化祭が岐阜県で開かれます。自然科学部会では、岐阜協立大学(予定)にて発表会などを行う予定です。さらに、全国総文では、巡検(県内の自然や研究施設などに行く)があり、その候補地を探すことも大切です。自然科学部会の組織も全国総文に向けての形にしていかないといけません。全国総文の時には、岐阜県下のすべての自然科学系部活動の生徒および顧問が協力していかないと回っていきません。それらのことを考えつつ、今年度の活動計画を立てていきたいと思います。

 ということで、顧問の先生方の会議への参加をよろしくお願いします。

2021年度の研究向上講座について

新型コロナウイルスおよびその変異型が増えてきていますが、昨年延期としていた研究向上講座を今年は今のところ予定しています。

  • 日時:6月13日(日) 9:00くらい(まだ未定です)~12:00くらい(未定です)
  • 内容:講演および部活動紹介
  • 講演:岐阜大学の能島先生にお願いしてあります。
  • 場所:岐阜市北部コミュニティーセンター(以前発表交流会を行っていた場所です)。

新型コロナの関係で、この計画もどのようになるか分かりませんが、いまのところの予定となりますので、一応気にしておいて下さい。

6月実施予定の研究向上講座について

6月中旬に岐阜大学の先生にお願いして、自然科学系部活動の研究力を向上させるために、最先端の研究や先生の研究に向けての姿勢、研究活動で必要なことなどを講演いただくとともに、各学校が活動内容を交流し合うことを行ってきました。しかし、このコロナウイルスによる休校処置などで、1年生の所属部活が決定しないなど困難が大きいと言うことで、今年の向上講座は来年度に延期とします。

8月の自然観察会についても現在検討中です。

来年度の研究向上講座について

2020年度(令和2年度)の研究向上講座については、岐阜大学工学部の能島先生にお願いすることになりました。期日は今のところ、6月13日(土)を予定しています。場所は、いつもの岐阜大学サテライトキャンパスではなく、岐阜大学工学部内で行うことになります。来年度の顧問がどうなるか分からない部分もありますが、予定をしておいてください。

さが総文に参加して

今回のさが総文(佐賀県)では、岐阜県からの研究が大きく注目されました。5つの分野のうち3つで上位入賞を果たしました。上位入賞校から、参加しての感想などを送ってもらいましたので、載せていきます。

ポスター発表  

岐阜高校自然科学部生物班 環境DNA定量解析を用いた生物分布モニタリング~長良川・揖斐川におけるアユと冷水菌病の季節的相互関係を探る 奨励賞

岐阜高校自然科学部生物班 部長 

  私達は、アユと冷水病菌について研究を行い、大会当日までに数多くの調査や実験を重ね、一生懸命に研究に打ち込んできました。研究を続ける上で苦労することも数多くありましたが、総文祭当日は自分たちの研究の面白さを余すところなく発信することができたと感じています。今回、喜ばしいことに、私達の研究はポスター部門の奨励賞に選ばれました。自分達の研究が認められた喜びや、今回の発表中に頂いた意見は、研究を続ける上で大切なものになると感じています。加えて、研究を行うにあたって非常に多くの方々のご協力を頂きました。頂いた応援への感謝の気持ちを大切にし、今後も研究に邁進していきたいです。

研究発表(化学部門)

岐山高校化学部 エッジ効果を利用した色素増感太陽電池の性能向上に関する研究 優秀賞

岐阜県立岐山高等学校 化学部 

  私たちは日々の限られた時間と少ない部員数でできるだけ多くのデータ数を確保し、信頼性のある結果を出そうと日々努力してきました。また、発表練習を通して、日常的に使っていた専門用語が相手に伝わらないことに気が付き、当たり前に使っていた言葉を再度勉強し直し、分かりやすく言い換えることにとても苦労しました。当日は動画が流れないアクシデントが発生しましたが、「私たちなりの精一杯の発表ができた。」と達成感はありました。さらに、優秀賞を受賞したと知ったときはとても驚きましたが、同時に私たちの努力が認められとても誇らしい気持ちになりました。さが総文出場を通して、今まで研究を継続してこられた先輩方や、一緒に研究活動をした仲間や後輩、さらに支えてくれた家族に感謝したいです。

 研究発表(地学部門)

斐太高校科学部 安政五年飛越地震の再検証~高山陣屋文書を科学する~ 優秀賞 

岐阜県立斐太高等学校  科学部

 私たちは、佐賀総文で昨年度から取り組んだ研究「安政5年飛越地震の再検証」を発表し、自然科学部門研究発表地学部門で優秀賞を受賞しました。大会前、限られた発表時間で分かりやすく伝えるために、プレゼンを何度も作り直して発表練習をしました。発表後の講評で、審査員に古文書データを使った取り組みを高く評価していただいたときには、今までの先輩方と一緒に長い時間をかけて研究してきたことが報われた感じがしました。 発表の他、干潟の動植物について巡検研修をしました。また、交流会では全国様々な科学部員たちと意見交換したり、フェルミ推定を行ったりしました。普段ではできない体験ができ、研究以外にも多くのことが学べたと思います。 来年の総文祭にも出場し再び入賞できるように、これから研究を進めていきたいと思います。

また、今年も11月3日(日)に、岐阜市北部コミュニティセンターで、岐阜県自然科学部会 研究発表交流会が開かれます。全国的にも優れた研究を行っています。今年もこれまでの研究成果をまとめてぜひ多くの学校に参加してもらいたいと思います。参加要項などについては、9月に入り次第各学校に送る予定です。

第14回 研究向上講座

第14回 研究向上講座を開催しました

2019年(令和元年)6月9日(日)に、岐阜大学のサテライトキャンパス大講義室において研究向上講座を行いました。今回は、岐阜大学工学部電気電子・情報工学応用物理コースの高羽 浩先生をお迎えして、『電波で探るブラックホール』という題でお話をしていただきました。前半は、人類の宇宙観(宇宙論)の歴史を丁寧に説明され、後半は講座内容にあるブラックホールの研究で主に電波望遠鏡についての説明がありました。後半はやや難しい内容でしたが、講義終了後は多くの生徒たちから質問が出るなど真剣に話に聞き入る姿が見られました。

高羽先生の講義を聞いて(生徒の感想)

  • 知っていることも多かったけれども、電波望遠鏡の口径を大きくする具体的な原理は知らなかったし、光景を大きくする意味が分かって興味深かった。
  • ガリレオなどの人の話を聞けておもしろかた。
  • 結構細かいところまで話してくれたので、かなり面白く聞くことができた。僕はおじさんが農学博士なので、農学ばかり聞いてきたが、天文学は本でしか学ばなかったのでおもしろかったです。
  • ・宇宙のこと、ブラックホールのことについてよく知ることができた。 ・世界が協力して共通のことをやろうとなるのがいいなと感じた。まだまだ宇宙は謎が多いと思った。
  • 内容が細かかったです。
  • 細かい言葉が多くて、あまりすべて理解できたとはいえないので、中学生が分かるくらい分かりやすくしていただけると、もっと理解が深まると思いました。
  • むずかしかったけど、おもしろかったです。
  • 今日はブラックホールのことや、宇宙についてのことを詳しくまとめて、分かりやすく説明してくださってとても分かりやすかったです。
  • 宇宙は広くまだまだいろんな発見が見つかると思うと夢があるなあと思いました。
  • ブラックホールなど自分の知らないことなどが学べたため良かったです。
  • ブラックホールは昔何と考えられていたかよくわかったし、昔の人たちの天文学はすごいことが分かった。
  • 難しい話が多かったけど、意外だった話や初めて聞いた単語や物語があって面白い部分もあった。
  • 初めてねこを飼ったのはニュートンだということに驚きました。
  • ブラックホールには前から興味があったけど、何も知らなかったのでとても新鮮でおもしろかったです。
  • 知りたかったことを質問できてよかった。ブラックホールの測定方法などを知ることができてよかった。
  • 少々難しかったが、ブラックホールへの興味が高まるような話が聞けたのでよかったです。
  • 前半はすごく分かりやすかったが、後半が難しかった。
  • 数式など難しいところもあったが、ブラックホールのしくみ、また天文学や宇宙物理学の仕組み、成り立ちがよく分かった。
  • 聞いたことのない話が聞けて良かった。
  • 天文学とは何なのかをはっきり理解することができました。僕たちが知っている基本的な宇宙の知識を多くの研究者の努力によって発見されたことに驚きました。ブラックホールでは多くの電波望遠鏡を使って発見されたことがすごいと思いました。
  • 宇宙やブラックホールについて誕生の仕方やでき方など詳しく聞けて勉強になりました。
  • 宇宙のビッグバンの年や、最初の元素のこと、また星のこととかいろいろ知ることができてまた電波の特徴を知れたのでよかったです。
  • 自分の知らなかったことがたくさん知れてよかった。 ・色々聞けて良かったです。
  • 中学時代に興味が持てずに、まじめに学んでこなかった天文学の歴史について知れて面白かった。
  • ブラックホールを見るために周りのガスの電波をとったりと単純にはいかないことを知れてよかった。1つの方法では、見ることができないなら他の方法を探せるようにしていこうと思う。
  • ブラックホールは光ではなく電波を用いることで観測できるようになったことが良く分かった。電波による観測のしくみが分かった。
  • 電波についてのことやそれを利用した研究をよく知ることができました。いい勉強になったと思います。
  • 何が行われているかは分かったけれども、どのようにして何のために行われている研究なのかが分かりづらかった。
  • 今ホットな分野の内容を知ることができてよかった。時々スライドが早くてメモを取り損ねたところがあったのが残念です。
  • 様々な人物たちの発見よって今があることに感動を覚えました。
  • ブラックホールについて黒ではないことや撮り方を知れてとてもよかったです。
  • 古代の人々の宇宙の考え方からたくさんの学者がいろんな考えを出していたことで現代の宇宙に対する考え方ができた。
  • 宇宙には無限の可能性に秘められているところが本当におもしろいです。
  • 宇宙に関していろいろな人が関わっているのが分かった。
  • ブラックホールについて詳しく言っていただきとてもありがたいです。
  • ブラックホールについて分かった。宇宙についてあまり知らなかったので少し興味が出るような講演をしてくださってうれしいです。
  • 宇宙についての西洋と東洋の認識が違っておもしろいと思いました。またいろいろな説がいろいろな人によって提唱されていて古くから宇宙は人々の心を引き付けているんだなと思いました。ブラックホールは星が超新星爆発を起こしたりするなど、まだまだ謎が多いなあと思いました。
  • ブラックホールを利用してタイムスリップができると聞いてすごく夢のある話だなあと思いました。
  • 歴代の天文学を研究してきた人を知れておもしろかった。ガリレオがたくさんの発見をして今のように望遠鏡のない時代で自分で作り、星などを観測したことはとてもすごいことだと思った。
  • 後半のあたりが難しかったですが、全体として天文学への興味がよりわいたので、とても有意義な時間をすごせてうれしかったです。
  • 難しかったけど面白かったです。
  • 分からないことがたくさんあり、とても興味深かったです。
  • とても分かりやすく楽しかった。 ・ブラックホールについて専門知識を交えながら、詳細に述べられていたので分かりやすかった。
  • 可視光線について深く知ることができ、楽しかったです。
  • 今回の講義がブラックホールについてということで、天文学はあまり得意ではない分野だったので小難しい話が続いて内容が理解できるか不安でしたが、天文学の歴史や観測技術、ブラックホールの仕組みなどもともと知っていた情報から話をしていただけたので、聴きやすかったです。また観測・撮影の難しさを知ることができたので、ブラックホール撮影のすごさが改めて感じました。
  • 天体を観測する大変さや難しさが分かりました。ブラックホールという天体はよく耳にしていましたが、どういうふうに出来上がるのかくわしく知ることができました。
  • 前半は分かりやすくおもしろかったが、後半少し難しかった。
  • 難しい話でしたが、興味深かったです。個人的にもっと調べてみたいです。
  • 天文学の歴史について知らないことが知れたし、ブラックホールについては不思議な天体だと思いました。
  • 新しく知ることがとても多く、おもしろかったです。そしてニュートンが猫好きで猫ドアを発明した人ということに驚きました。
  • 昔から興味があった宇宙についての講義だったのでとても聞きやすかったです。そして、パネルとともに先生の説明がとても分かりやすく易しいもので理解しやすかったです。
  • 今回の講義では、ブラックホールの歴史や電波との関係性などを聞き、難しい内容ではありましたが、ブラックホールの起源や性質などを知ることができたので、これからの学習で役立てるようにしていきたいです。
  • 太陽の質量が2.0×10^30kgという話を聞いて、僕の体重も体重計でkgで出るので身近に感じることができました。ピンボケの問題も波長を細かくして解決するところが面白かったです。
  • ブラックホールのことや観測器の進歩などを知れてとてもわくわくしたし、宇宙に対する興味も高まった。
  • ブラックホールを利用したスイングバイができるか。
  • 最近あった出来事をとりあげてくれたのでよりそのことについて知れたので良かった。 ・
  • 波によっていろいろなところとつないで、特に人工衛星とまでつなげるところに驚いた。
  • 少し難しかったけど新しいことが知れて面白かったし、よかった。
  • ブラックホールの研究に日本が岐阜の人が貢献している事が分かった。またそれに使う望遠鏡の歴史やそこから出される電波についても分かったので良かった。
  • 今回の講義で最近テレビで見たブラックホールの撮影についてどのような仕組みで撮影できたのかなどが良く分かり、ブラックホールについて理解できたので良かったです。

昼食後、各部活動の代表から部活動紹介があり、自分たちの研究について簡単に紹介がありました。その後、班ごと(およそ9人ずつ)に分かれて、生徒の司会で交流会を行いました。毎年最初の段階でなかなか話が進まず、段々と打ち解けてきて話せるようになるのですが、今年は、スゴロクを使いながら、質問やクイズなどをしていきました。生徒たちの感想ではおおむね好評でした。