さが総文に参加して

今回のさが総文(佐賀県)では、岐阜県からの研究が大きく注目されました。5つの分野のうち3つで上位入賞を果たしました。上位入賞校から、参加しての感想などを送ってもらいましたので、載せていきます。

ポスター発表  

岐阜高校自然科学部生物班 環境DNA定量解析を用いた生物分布モニタリング~長良川・揖斐川におけるアユと冷水菌病の季節的相互関係を探る 奨励賞

岐阜高校自然科学部生物班 部長 

  私達は、アユと冷水病菌について研究を行い、大会当日までに数多くの調査や実験を重ね、一生懸命に研究に打ち込んできました。研究を続ける上で苦労することも数多くありましたが、総文祭当日は自分たちの研究の面白さを余すところなく発信することができたと感じています。今回、喜ばしいことに、私達の研究はポスター部門の奨励賞に選ばれました。自分達の研究が認められた喜びや、今回の発表中に頂いた意見は、研究を続ける上で大切なものになると感じています。加えて、研究を行うにあたって非常に多くの方々のご協力を頂きました。頂いた応援への感謝の気持ちを大切にし、今後も研究に邁進していきたいです。

研究発表(化学部門)

岐山高校化学部 エッジ効果を利用した色素増感太陽電池の性能向上に関する研究 優秀賞

岐阜県立岐山高等学校 化学部 

  私たちは日々の限られた時間と少ない部員数でできるだけ多くのデータ数を確保し、信頼性のある結果を出そうと日々努力してきました。また、発表練習を通して、日常的に使っていた専門用語が相手に伝わらないことに気が付き、当たり前に使っていた言葉を再度勉強し直し、分かりやすく言い換えることにとても苦労しました。当日は動画が流れないアクシデントが発生しましたが、「私たちなりの精一杯の発表ができた。」と達成感はありました。さらに、優秀賞を受賞したと知ったときはとても驚きましたが、同時に私たちの努力が認められとても誇らしい気持ちになりました。さが総文出場を通して、今まで研究を継続してこられた先輩方や、一緒に研究活動をした仲間や後輩、さらに支えてくれた家族に感謝したいです。

 研究発表(地学部門)

斐太高校科学部 安政五年飛越地震の再検証~高山陣屋文書を科学する~ 優秀賞 

岐阜県立斐太高等学校  科学部

 私たちは、佐賀総文で昨年度から取り組んだ研究「安政5年飛越地震の再検証」を発表し、自然科学部門研究発表地学部門で優秀賞を受賞しました。大会前、限られた発表時間で分かりやすく伝えるために、プレゼンを何度も作り直して発表練習をしました。発表後の講評で、審査員に古文書データを使った取り組みを高く評価していただいたときには、今までの先輩方と一緒に長い時間をかけて研究してきたことが報われた感じがしました。 発表の他、干潟の動植物について巡検研修をしました。また、交流会では全国様々な科学部員たちと意見交換したり、フェルミ推定を行ったりしました。普段ではできない体験ができ、研究以外にも多くのことが学べたと思います。 来年の総文祭にも出場し再び入賞できるように、これから研究を進めていきたいと思います。

また、今年も11月3日(日)に、岐阜市北部コミュニティセンターで、岐阜県自然科学部会 研究発表交流会が開かれます。全国的にも優れた研究を行っています。今年もこれまでの研究成果をまとめてぜひ多くの学校に参加してもらいたいと思います。参加要項などについては、9月に入り次第各学校に送る予定です。

第31回 自然観察会(伊吹山)

8月9日(金)に、伊吹山にて岐阜県高文連自然科学部会主催で、恒例となった自然観察会を行いました。参加校は、19校(生徒159人・顧問29人)でした。それぞれの地域からバス5台に分乗し、ほぼ10時頃に伊吹山山頂駐車場に到着。開会式では部会長の斐太高校の滝村校長先生のお話を聞き、注意点の説明の後、全部で10のグループに分かれて、2つのコースで伊吹山山頂に向けて登りました。約1時間~1時間半かけて上り、その間、前回の事前研修会で研修した生徒たちが他の学校の生徒たちに植物の名前を説明していきました。他の生徒たちは説明を聞きながら、写真を撮ったりしていました。太陽が出ていると暑かったですが、霧がかかるととても涼しくなりました。山頂では1時間ほど休憩したり、山頂の散策をしました。その後、グループ毎に下山し、駐車場にて閉会式を行い、バスに乗って帰路につきました。台風を心配していましたが、とても良い天気でした。

開会式にて
説明を受けながら山頂へ

第31回自然観察会 事前講習会





 2019年8月2日(金)に、8月9日(金)に行われる自然観察会で、他の生徒に自然解説を行うための事前講習会が伊吹山にて行われました。快晴の天気のもと、生徒20人、引率教員8人の合計28人が集まり、岐阜県博物館の井上好章先生に伊吹山の登山道を一緒に登りながら、登山道で見られる植物について名前やその特徴、伊吹山の自然の特徴などの講習を受けました。現在、伊吹山山頂付近ではニホンジカによる捕食の被害を受けており、シカ柵が広範囲に設置されている状態でした。生徒たちは、熱心にメモを取っていました。12時過ぎに頂上につき、昼食後は東登山道を下山し、無事に全員講習会を終えました。