第28回自然科学系部活動研究発表交流会結果速報

2019年11月3日(日)に行われた発表会の結果速報です。

最優秀賞(1校)

・岐阜高校自然科学部 ヤマトサンショウウオの性フェロモンと受容体について(生物部門)

優秀賞(各分野1テーマずつ)

  • 物理分野 大垣北高校自然科学部 オオミジンコにかかる浮力・重力と水の抵抗に関する考察
  • 化学部門 岐阜高校自然科学部 ストームグラスにおける結晶生成機構の解明
  • 生物分野 岐山高校生物部 ホウジャク亜科のホバリング飛行の仕組みを解明する
  • 地学分野 可児高校科学部 ワニ類2型における四肢骨からの全長推定~化石種の全長推定をめざして~

審査委員特別賞(数テーマ)

  • 鶯谷高校自然科学部 ヒダサンショウウオの産卵行動の解明part2(生物分野)
  • 斐太高校科学部 飛騨高山の夏はなぜ暑くなったのか?~飛弾内陸盆地における気候の変遷~(地殻部門)
  • 多治見北高校自然科学部 自作計測器を用いたER流体の特性評価(物理部門)
  • 八百津・加茂高校自然科学部 アルゼンチンアリから日本のアリを守れ!~道しるべフェロモンを使った誘導捕獲装置の作成~(生物部門)

特別賞

・多治見高校科学部 外敵から逃げたゴキブリの行動パターンの変化(生物部門I

このうち、最優秀賞・優秀賞は来年の夏に行われる全国総合文化祭自然科学部門において発表することになります。

研究発表交流会について(概要完成)

各参加校より研究発表交流会での研究内容の概要が送られてきました。各参加校の顧問の先生にはメールで送られていきますので、目を通しておいてください。その内容とプレゼンテーションを基に顧問票を投じてもらうことになりますので、よろしくお願いします。参加されない学校には概要は送られませんが、来年のために概要を見ておきたい先生は、各種ダウンロードのページ(入るためにはパスワードが必要です。パスワードについては、以前各顧問の先生にメールで送らせていただいています)よりダウンロードが可能です。

岐阜県高校生サイエンスフェスティバルについて

以下のような内容で行います。要項・申し込みについては、各学校の顧問宛にメールが送られていますので、確認をしてください。

  • 期日 2020年2月2日(日)
  • 会場  サイエンスワールド(岐阜県先端科学技術体験センター) 瑞浪市明世町戸狩54  電話:0572-66-1151  FAX:0572-66-1152
  • 参加費 無料

日程
8:30~開場(9:30まで準備)
9:00~ 9:20 受付(ラボ2前にて)
9:30~ 9:45  開会行事・日程説明(スペシャルラボ)
10:00~15:00  ポスター展示と科学体験ブース
(11:30~13:00) 昼食(ブース内メンバーで交代)
14:40~15:10  閉会行事(スペシャルラボ)
15:00~15:30  後片づけ

申し込み締め切りは 11月15日(金)です。よろしくお願いします。
 

岐阜高文連創立40周年記念事業について(緊急連絡)

以下の通り、岐阜県高文連のHPに掲載されています。よろしくお願いします。

10月12日(土)・13日(日)に可児市文化創造センターで予定しておりました「岐阜県高文連創立40周年記念事業 令和元年度 岐阜県高等学校総合文化祭 総合開会式」は、台風19号の接近により両日とも中止と決定しました。後日の開催予定はありません。

第28回自然科学系部活動研究発表・交流会

  • 期日 2019年11月3日(日・祝)
  • 会場 岐阜市北部コミュニティセンター
  • 主催 岐阜県教育委員会・岐阜県高等学校文化連盟
  • 受付   9:30~9:45
  • 開会式  9:45~10:00
  • 研究発表  10:00~14:15
  • ポスターセッション・交流会  14:20~15:50
  • 閉会式  15:50~16:25

研究発表について

発表順学校・部タイトル分野時間
鶯谷・自然科学部ヒダサンショウウオの産卵行動の解明 Part2生物10:00~10:05
岐山・地学物理部長良橋付近の川原の岩石と砂について地学10:06~10:11
関・自然科学部池の水質調査生物10:12~10:17
羽島・科学部祖父江砂丘の保全に必要な条件地学10:18~10:23
関・自然科学部コドモをとりまくゴリラの社会構造生物10:24~10:29
斐太・科学部飛騨高山の夏は暑くなったのか?
~飛騨高山の気温変遷~
地学10:30~10:35
加茂農林・自然科学部加茂農林高校周辺の野鳥の観察から生物10:36~10:41
恵那・科学部缶サットによる微小重力実験に向けた検証2物理10:42~10:47
休憩(10分)
岐阜北・自然科学部岐阜市近郊の河川におけるプラナリア外来種3生物10:58~11:03
10可児・科学部ワニ類の2型における1本の骨からの全身推定地学11:04~11:09
11多治見北・自然科学部ヒマワリの育成時期によるアレロパシー活性の定量的推定生物11:10~11:15
12益田清風・自然科学部親水コロイドの塩析の強弱化学11:16~11:21
13多治見北・自然学部酷暑の町・多治見を冷やす地学11:22~11:27
14多治見北・自然科学部自作計測器を用いたER流体の特性研究物理11:28~11:33
15岐山・生物部ホウジャク亜科のホバリング飛行の仕組みを解明する。生物11:34~11:39
16岐山・化学部常温電析法を利用した色素増感太陽電池の研究化学11:40~11:45
昼食・休憩
17岐山・生物部二世吸虫、トビ棘口吸虫セルカリアはなぜ群体化するのか生物12:36~12:41
18多治見・科学部音波による冷却に挑戦物理12:42~12:47
19不破・自然科学部南宮山に生息するニホンジカに関する生態学的研究Ⅲ ~トレイルカメラを用いた生息密度推定~生物12:48~12:53
20岐阜・自然科学部球体における空気抵抗係数について物理12:54~12:59
21多治見・科学部外敵から逃げたゴキブリはその後どのようにふるまうのか?~ゴキブリの動きぶり~生物13:00~13:05
22岐阜・自然科学部金属管を落下する磁石物理13:06~13:11
23岐阜・自然科学部ストームグラス内における結晶生成の要因化学13:12~13:17
24岐阜・自然科学部ヤマトサンショウウオの性フェロモンと受容体について生物13:18~13:23
休憩(10分)
25岐阜・自然科学気体の状態と音速の相関物理13:34~13:39
26加茂・自然科学部ミドリゾウリムシの謎の解明生物13:40~13:45
27吉城・地学部飛弾における黒鉛の研究地学13:46~13:51
28八百津・加茂自然科学部アルゼンチンアリから日本のアリを守れ!生物13:52~13:57
29大垣北・自然科学部オオミジンコにかかる浮力と重力に関する考察物理13:58~14:03
30武義・科学部ネジバナ花序の左右性と回転の研究生物14:04~14:09
31岐山・地学物理部夜空の光害調査 part2地学14:10~14:15

ポスターセッション・交流会について

 各研究についてポスターセッションを行います。このポスターセッションで以下の先生方にさらに研究内容を審査していただきます。さらに、お互いにポスターを見回って交流もはかります。

  • 物理・数学部門 岐阜大学工学部  宮坂武志先生
  • 化学部門    岐阜大学工学部  纐纈守先生
  • 生物部門    自然科学研究機構 新見輝幸先生
  • 生物部門    岐阜大学応用生物学部 加藤正吾先生
  • 地学部門    岐阜大学工学部  小嶋智先生

閉会式について

  • 表彰
  • 講師指導講評
  • 諸連絡
  • 閉会の言葉

表彰について

  • 最優秀賞・・・すべての部門から1つだけ選ばれます。
  • 優秀賞・・・・各部門1つずつ選ばれます。
  • 審査員特別賞・・・最優秀・優秀賞に選出されなかったが、審査員が優秀な研究であると認めたものについて贈る(若干)。
  • 特別賞・・・・生徒票が多く集まった研究に贈られる。

 これらのうち、最優秀賞および優秀賞は、来年度の全国総合文化祭自然科学部門(こうち総文)への参加資格を得ます。

なお、タイトルについては仮題の学校もあります。

岐阜県高文連創立40周年記念事業について

10月12日・13日に予定されている記念事業ですが、台風が接近しているため、以下のように高文連事務局より連絡がありました。参加される学校は確認をお願いします。

 「10月10日(木) 13:00頃 岐阜県高文連事務局のホームページ上で 創立40周年記念事業の実施について発表を行います。」

さが総文に参加して

今回のさが総文(佐賀県)では、岐阜県からの研究が大きく注目されました。5つの分野のうち3つで上位入賞を果たしました。上位入賞校から、参加しての感想などを送ってもらいましたので、載せていきます。

ポスター発表  

岐阜高校自然科学部生物班 環境DNA定量解析を用いた生物分布モニタリング~長良川・揖斐川におけるアユと冷水菌病の季節的相互関係を探る 奨励賞

岐阜高校自然科学部生物班 部長 

  私達は、アユと冷水病菌について研究を行い、大会当日までに数多くの調査や実験を重ね、一生懸命に研究に打ち込んできました。研究を続ける上で苦労することも数多くありましたが、総文祭当日は自分たちの研究の面白さを余すところなく発信することができたと感じています。今回、喜ばしいことに、私達の研究はポスター部門の奨励賞に選ばれました。自分達の研究が認められた喜びや、今回の発表中に頂いた意見は、研究を続ける上で大切なものになると感じています。加えて、研究を行うにあたって非常に多くの方々のご協力を頂きました。頂いた応援への感謝の気持ちを大切にし、今後も研究に邁進していきたいです。

研究発表(化学部門)

岐山高校化学部 エッジ効果を利用した色素増感太陽電池の性能向上に関する研究 優秀賞

岐阜県立岐山高等学校 化学部 

  私たちは日々の限られた時間と少ない部員数でできるだけ多くのデータ数を確保し、信頼性のある結果を出そうと日々努力してきました。また、発表練習を通して、日常的に使っていた専門用語が相手に伝わらないことに気が付き、当たり前に使っていた言葉を再度勉強し直し、分かりやすく言い換えることにとても苦労しました。当日は動画が流れないアクシデントが発生しましたが、「私たちなりの精一杯の発表ができた。」と達成感はありました。さらに、優秀賞を受賞したと知ったときはとても驚きましたが、同時に私たちの努力が認められとても誇らしい気持ちになりました。さが総文出場を通して、今まで研究を継続してこられた先輩方や、一緒に研究活動をした仲間や後輩、さらに支えてくれた家族に感謝したいです。

 研究発表(地学部門)

斐太高校科学部 安政五年飛越地震の再検証~高山陣屋文書を科学する~ 優秀賞 

岐阜県立斐太高等学校  科学部

 私たちは、佐賀総文で昨年度から取り組んだ研究「安政5年飛越地震の再検証」を発表し、自然科学部門研究発表地学部門で優秀賞を受賞しました。大会前、限られた発表時間で分かりやすく伝えるために、プレゼンを何度も作り直して発表練習をしました。発表後の講評で、審査員に古文書データを使った取り組みを高く評価していただいたときには、今までの先輩方と一緒に長い時間をかけて研究してきたことが報われた感じがしました。 発表の他、干潟の動植物について巡検研修をしました。また、交流会では全国様々な科学部員たちと意見交換したり、フェルミ推定を行ったりしました。普段ではできない体験ができ、研究以外にも多くのことが学べたと思います。 来年の総文祭にも出場し再び入賞できるように、これから研究を進めていきたいと思います。

また、今年も11月3日(日)に、岐阜市北部コミュニティセンターで、岐阜県自然科学部会 研究発表交流会が開かれます。全国的にも優れた研究を行っています。今年もこれまでの研究成果をまとめてぜひ多くの学校に参加してもらいたいと思います。参加要項などについては、9月に入り次第各学校に送る予定です。

第31回 自然観察会(伊吹山)

8月9日(金)に、伊吹山にて岐阜県高文連自然科学部会主催で、恒例となった自然観察会を行いました。参加校は、19校(生徒159人・顧問29人)でした。それぞれの地域からバス5台に分乗し、ほぼ10時頃に伊吹山山頂駐車場に到着。開会式では部会長の斐太高校の滝村校長先生のお話を聞き、注意点の説明の後、全部で10のグループに分かれて、2つのコースで伊吹山山頂に向けて登りました。約1時間~1時間半かけて上り、その間、前回の事前研修会で研修した生徒たちが他の学校の生徒たちに植物の名前を説明していきました。他の生徒たちは説明を聞きながら、写真を撮ったりしていました。太陽が出ていると暑かったですが、霧がかかるととても涼しくなりました。山頂では1時間ほど休憩したり、山頂の散策をしました。その後、グループ毎に下山し、駐車場にて閉会式を行い、バスに乗って帰路につきました。台風を心配していましたが、とても良い天気でした。

開会式にて
説明を受けながら山頂へ

第31回自然観察会 事前講習会





 2019年8月2日(金)に、8月9日(金)に行われる自然観察会で、他の生徒に自然解説を行うための事前講習会が伊吹山にて行われました。快晴の天気のもと、生徒20人、引率教員8人の合計28人が集まり、岐阜県博物館の井上好章先生に伊吹山の登山道を一緒に登りながら、登山道で見られる植物について名前やその特徴、伊吹山の自然の特徴などの講習を受けました。現在、伊吹山山頂付近ではニホンジカによる捕食の被害を受けており、シカ柵が広範囲に設置されている状態でした。生徒たちは、熱心にメモを取っていました。12時過ぎに頂上につき、昼食後は東登山道を下山し、無事に全員講習会を終えました。